創業融資は公庫の「中小企業経営力強化資金」+民間銀行の「ES保証」が鉄板!
創業直後は日本政策金融公庫をはじめ、各種創業融資の制度が充実しており、融資を受けやすい環境が整っています。中でも公庫の「中小企業経営力強化資金」はおすすめです。
起業家に非常な有利な「中小企業経営力強化資金」ってどういう融資制度?
公庫の創業融資だけで手元資金が十分に確保されていれば問題ありませんが、起業直後は得てして資金不足に陥りやすいものです。特に資金が必要でなくても融資を受けられるときにできるだけ受けておく、という考えも間違いではありません。
(利息は約1~2%で借りられますので、何かあったときの「保険料」と考えれば非常に安いものです。)
おすすめが「ES保証」(正式名:金融機関連携型創業関連保証、以降ES保証)の融資です。
ES保証は「信用保証協会」の保証制度の一つで、民間金融機関で申し込みすることが可能です。
なぜ、おすすめかといいますと、
①公庫の融資分が自己資金としてみなされるケースがある
→厳密には自己資金ではありませんが、自己資金としてみなされることにより審査のハードルが一気に下がる
②公庫用に作成した事業計画をそのまま使えるケースがある
→銀行や保証協会用に一から事業計画を作成するとなると時間や労力がかかりますが、公庫用に作成した事業計画の微修正のみで申込が可能となれば非常に楽でスピーディに資金調達ができる
③その後の業績が好調であれば、「ES保証プラス」でさらなる資金調達が可能
といったメリットがあり、公庫で融資を受けられた方にとっては追加融資に対する敷居が非常に低くなっているからです。
ES保証ならではの注意点としては、
・融資限度額は1,000万円(ES保証プラスはES保証とは別枠で上限1,500万円)
・信用保証協会に支払う保証料が発生(銀行利息と保証料合わせて2%弱程度)
・法人成りのケースは使えない
・代表者保証が必要
・都道府県、銀行によってはES保証を取り扱っていないケースもある
などが挙げられます。
当事務所では日本政策金融公庫だけでなく、ES保証に積極的に取り組む金融機関とも連携しています。
創業融資でお悩みのことがあれば、当事務所までお気軽にご相談下さい。
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